出版4社が共同で開催したファッション×ITの祭典、THE FASHION HACK TOKYO。
プランナー、エンジニア、デザイナー総勢40名がチームを作り、「雑誌コンテンツと最新テクノロジーを活用して、ファッションを楽しむ新サービス」に挑んだ3日間。
そんなイベントに実はNCH編集部員が参加し、開発した「tomosu Hanger」で、「TECHNOLOGY INNOVATION AWARD」を受賞しました!
ファッション×ITの未来というテーマについて、デジタルプランナーがどのようなプロセスで「tomosu Hanger」のアイディアまで行きつき、どのようにそれを実現したのかについてまとめました。

THE FASHION HACK TOKYOとは?

2015/8/29-8/30に出版4社協同によって開催されたハッカソン。12倍以上の倍率をくぐり抜けた47名が、たった2日間で「アイディアソン~チームビルディング~プロダクトの開発」まで取り組みます。

参加者は、プランナー、デザイナー、エンジニアの3つに分けられているものの、アイディアソンでは全員で自分のアイディアを発表します。そして、アイディアスケッチへのいいね!数が多いものとして発表されたアイディアには、各雑誌のコンテンツを独自カスタマイズするものや雑誌のコンテンツをレコメンドするものなどがあり、tomosu Hangerもそのうちの1つに選ばれました。

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tomosu Hanger

私のチームが作ったのは、tomosu Hangerという光るハンガーです。しばらく着ていない服を、その洋服が掛かっているハンガーが光ることで教えてくれます。さらに、どんな服とコーディネートすればいいのかも光でオススメしてくれるというものです。

毎朝、服を選ぶときに、服の方からユーザーにアピールすることができれば、ちょっと新鮮な体験にもなって、コーディネートのマンネリ化も防げるし、何より薄暗いクローゼットの中でハンガーが光ったらなんかいいよねという、ワクワクするような気持ちを大切に開発を進めました。

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自分の経験が何よりのヒント

このアイディアにたどり着いたのは、「着る服が偏ってしまう」という悩みに対して「いつ・どの服を着たか」がきちんと分かれば、その悩みを解消出来るのではないかと思ったからです。

毎日コーディネートは考えるけど、だんだんパターン化してきてしまい着ていない服がクローゼットの中に増えていく。クローゼットで眠っている服は、「どれくらい着ていないのか、何と組み合わせて着ればいいのか」が分からずそのまま眠らせてしまう。そんな悩みを解消するには、服の着ていない期間を計測することできちんと判別し、雑誌のコンテンツデータを活用することでコーディネート提案が可能になると考えました。

また、パーソナライズというものが業界全体的に流行っていますが、最適化はほどほどにスタイリストのレコメンドを生かす雑誌APIを使用するからこそ、ユーザーに新しい発見を提供できるというのも強みになるかと思います。

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出典:http://fashionhack.jp/

ユーザーとの接点を生み出せないサービスは長続きしない

ハッカソンのプロトタイプは、アプリやWEBサービス内で完結するチームがほとんどです。サービスをアプリやWEBのみを通してユーザーに提供する。もちろんそれは間違いではないのですが、個人的な見解として、ユーザーとの接点を生み出せないサービスは長続きしないと思っているので、世の中にあまたある1アプリとしてではなく、プロダクトと一体となったサービスを作りました。

着ていない時間で色が変化し、ユーザーに着ていないことを知らせる

tomosuHangerは、ハンガーに服がかけられた際の重みで、時間の計測をスタートし、一定時間を超えるとライトの色が変化していくことで、しばらく着ていない服を知らせます。その服の情報を雑誌のデータベースと照らし合わせて、おすすめのコーディネートを教えてくれるというものです。

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API連携による拡張性

今回のハッカソンでは実装に至りませんでしたが、tomosu Hangerにはいろんな機能を拡張できる可能性を感じました。

例えば、お天気APIと連携することで快適な部屋の中で服装を選んでいるときも、外の気温や天気に合わせた服装をレコメンドできますし、雑誌のコーデをレコメンドとして使うほかに、そのままECで買い物ができれば、ユーザーの「欲しい!」タイミングを逃すこともありません。

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変わらないものと変わっていくもの

TECHNOLOGY INNOVATION AWARDを頂いた際に、プレゼンターの方から講評で次の言葉を頂きました。
「朝起きてクローゼットを開けるという日常体験を基に、雑誌のコンテンツを連動することで、クローゼットの中にある服が変わらなくても、ハンガーのレコメンドも変わっていく面白さ。」

そんな「変わらないけど、変わる」を具体化できたことが、今回の大きな収穫になりました。普段からEコマースという枠にとどまらず、いろんなお手伝いをさせて頂いておりますが、ユーザー目線を忘れずに商品開発や新規事業を行っていきたいと思います。

テクノロジーを活用した商品開発や新規事業に関するお問い合わせは、

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