中国から帰ってくると、日本にいる同僚や友人から掛けられる声はたいてい決まっています。「PM2.5すごかったんじゃない?」「おなか壊さなかった?」というもの。もちろんこのような話は枚挙に暇がないしネタにはなります。急激な経済成長の一方で、生活の基本的な部分が整っていないことはいくらでも見つかります。が、あちらこちらでチャレンジングな取り組みがフルアクセルで進んでいることも事実なのです。ある人は「日本で1年かかると言われるものも、中国だったら半年もかからずに実現しますよ」と言います。悩む前にやってみる文化は非常にエキサイティング。そんな話を定期的にレポートしたいと思います。今回はなぜそんな文化が生まれるかのを肌で感じたエピソードをひとつお届けします。
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若者の生活必需品はテレビでなくスマホ
僕が「電通中国広告講座」という仕事で武漢を訪問してきたときのこと。
(電通は社会貢献活動の一環として、19年に渡り中国の大学生向けに広告講座を行っているのです。急激に成長を遂げてきた中国経済が転換点を迎え、「新常態」に入ったとされる中で、中国の教育部(日本の文科省にあたるところ)はイノベーション人材の育成が目下の課題となっています。そこで我々も、これまでの広告コミュニケーションの講義だけでなく、テクノロジーを使った問題解決を一緒に考えるような講義を行いました。)
ここでいくつか学生たちに質問をしてみたのですが、当然のことながら驚いてしまったのは「完全なるスマホ化」でした。寮生活が基本である中国の大学生には普通なのですが、「テレビ保有率ゼロ」です。まぁみんな狭い部屋に済んで真面目に勉強してるのでテレビなんか必要ない(禁止されてるのかも?)のですね。一方で、「スマホで洋服を買ったことがある率100%」でした。近くに十分にショップがない、あってもそこで本物が売られているかわからない、ということで中国のEC化率は急激に上昇していることを象徴しています。ただ便利なだけじゃない、切実なECのニーズを感じました。これに限らず、中国では切実にテクノロジーによる問題解決を望んでいる、という点で、日本に比べていろいろな挑戦のスピードが早いのだと思います。僕たちは中国の仲間たちと一緒に挑戦をし続けたいと思っていますし、日本が直面する少子高齢化などの社会問題もテクノロジーとアイデアによって少しでも改善されるように考え続けていきたいと思います。
次回以降もECを中心に、テクノロジーで変化を続ける中国の様子をお伝えします。

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