「現在、資本家として、多くのハリウッドセレブたちがインターネットを通じてお金を稼ぐ方法を探しているように思います。これには、インターネットが私たちの日常生活の大半を占めているという背景があります」。こう話すのは、ロサンゼルスタイムス紙の『有名人はWebスタートアップ企業に力を貸す』という記事でインタビューに答えたAdlyの創設者Sean Ra氏だ。
ここでは、ECサイトによるビジネスの成功を収めたハリウッドセレブたちを紹介しよう。
Adly:マライア・キャリー・スヌープ・ドッグ、チャーリー・シーンなどハリウッドセレブが所属する事務所とTwitterなどのブランドをつなぐデジタルマーケティング・ソフトウェア&サービス供給会社)

ipsyによる「専任のメイクアップアーティスト体験」

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Youtube動画を利用してメイクの仕方を紹介し、200万人の閲覧者を獲得したセレブであるMichelle Phan(ミシェル・ファン)氏(以下ファン氏)。彼女は「自分にぴったりの美容商品が知りたい」という女性たちの要望にこたえるべく、2011年にipsyを立ち上げた。このサイトでは13問のビューティクイズに答えると、美容に関するユーザーのプロフィールが作成され、毎月10ドルの購読料を支払えば、プロフィールに基づいて選ばれた化粧品やサンプルが毎月送られてくる。サイトにはファン氏など、選りすぐりのスタイリストがその商品を使ってメイクしているチュートリアル動画もあり、それを観ることで、まるで専任メイクアップアーティストがいるような体験ができるのも魅力。

デザイナーによる直接制作で特別感を

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映画『スティーブ・ジョブズ』の主演が記憶にあたらしいAshton Kutcher(アシュトン・カッチャー)氏は、衣類、雑貨、インテリアなどを取り扱うFabに出資している。このサイトは「デザインで、あなたの生活に笑顔をもたらしたい」というコンセプトで、キャンディカラーの限定タイプライターなど、デザインの専門家が厳選したこだわりの商品を提供している。サイトには、ひと月に600万人のユニークユーザーが訪れ、創業以来700万点以上の商品を販売。ほとんどの商品がデザイナーに直接、制作依頼しているため、市販の商品にない特別感が味わえ、ファンの心をとらえている。


ライフスタイルの専任アドバイザー

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映画『アイアン・マン』やテレビシリーズ『glee』などでおなじみの大女優Gwyneth Paltrow(グウィネス・パルトロー)氏(以下パルトロー氏)は、「おいしいレシピや春にぴったりのドレスを探すなど、ライフスタイルに関する情報収集の際、時間の節約ができるように」というコンセプトのもと、2008年にgoopを立ち上げた。これは、メールアドレスを登録すると、毎週木曜日に登録者限定のメールマガジンが届く仕組み。内容は、レシピや旅行ガイド、ファッション、健康など6つのカテゴリーに分かれ、専門家による情報が満載だ。また、goop限定公開のオススメコーディネートなど、ブランドとのタイアップも実施しており、そのモデルはパルトロー氏自身がつとめている。

BEACHMINTによる「専任のスタイリスト体験」

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元女優で、米ファッション協議会の賞を受賞し、ファッションデザイナーとしても有名なMary-Kate Olsen(メアリー=ケイト・オルセン)氏とAshley Olsen(アシュレー・オルセン)氏はBEACHMINTの株式を取得し、長期的パートナーシップを結んでいる。同サイトは「品質の高いアイテム提供し、消費者がデザイナーと直接つながること」をコンセプトに月極の定額課金による商品販売を行っている。これは、ユーザー情報を登録し、いくつかの質問に答えると自分の好みに合った商品を定期的に届けてくれるというもの。サイトにはアクセサリーや靴など4つのカテゴリーがあり、なかでも洋服を提供するSTYLEMINTでは、16の質問に答えることで、サイト上に作られたショールーム内にユーザー好みの洋服が表示される。これにより、ユーザーはまるで専任スタイリストがいるような感覚を得ることができる。

セレブと仕事をする魅力は「瞬時に情報が広がること」

シリアルアントレプレナー(数々のベンチャー事業を次々と立ち上げる起業家)で、キム・カーダシアン氏とShoeDazzleの共同経営を行なうブライアン・リー氏は「メディアでの露出度が高いハリウッドセレブと仕事をするのは、消費者に販売アイテムについて瞬時に知ってもらえるのが大きなメリットだ」とロサンゼルスタイムス紙のインタビューで答えた。さらに「2500万人のファンがいるセレブと仕事をすれば、すぐに反響があり、セレブはセレブ同士のつながりもあるので、そこから広がっていく影響力も大きい」と続ける。これはセレブによるECサイトが成功する主な理由だといえそうだ。

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